今日は基本的な貴金属の話『プラチナ編』2012Verです。プラチナは今年表記から1000が消えたり1g当たりの金額が金に追い抜かれたり話題の金属で、結婚指輪には欠かせない素材でもあります。
プラチナは和名:白金(はっきん)と呼ばれていて、ホワイトゴールドと混同されがちですが、別の貴金属です。(ホワイトゴールドも直接和訳すると白金になっちゃいますね。)
プラチナは自然界に存在する酸に極度に犯されにくく非常に安定しているのが特徴。そのため結婚指輪などの素材として絶大な人気がある貴金属なのです!王水には弱いので注意してください!って王水は自然には出会いにくいですね〜!(王水は膿塩酸と膿硝酸を1:3の割合で混ぜるとできますよ)
もうひとつの特徴として高融点であることが挙がります。
その融点は1769度で現在の精錬技術を用いても非常にむつかしい加工技術が要求される貴金属なのです。
そのため、銀の細工がもてはやされた中世期には銀と間違えて採掘したプラチナを精錬加工しようとしましたが、銀の融点温度ではプラチナは全く変化しないため加工できなかった事が理由で多くのプラチナが廃棄されたと言われています・・・それにしても・・・もったいないですね?!
それでもプラチナの宝飾品としての歴史は意外と古く紀元前までさかのぼります。
ただしその時代にはプラチナを合金するだけの技術は無かったので粉末状に砕いて粒にしたものを粘土状のものと焼結させる技法で装身具等に用いられているようです。
このようにプラチナジュエリーの制作には高い技術が必要なため、現在もプラチナ製のジュエリーは日本製が品質世界最高水準とされています。
あまり知られてないですが海外の有名ジュエラーも多くが生産拠点を日本においている現状があります。
某有名海外ジュエラーの商品が実は日本製だったなんてよく聞く話でもあります。
実際に営業に来る加工アトリエの方に話を聞くと『弊社では○○○さんの商品を手がけています』なんて普通に営業トークとして使われていたりします!!
ですので鋳造キャスティング製法のプラチナのジュエリーを探す場合は、国産ブランドで作りを追求しているブランド(アトリエ)の商品はある意味、品質面では世界基準と言えます。
有名なブランドの商品でなくても世界品質の品物が国産のドメスティックブランドには数多く存在します。
その点は時計や車、電化製品等でも同じでメイドインジャパンは宝飾品においても世界のブランドになっています。
さらにプラチナのジュエリーは固く簡単には壊れないように仕上げる事が難しいこと、現在基準純度の950で仕上げた場合、強度を保たっまま細く繊細に仕上げることも職人の腕の見せ所です、さらに比重も重いため身につけるジュエリーに仕上げた場合は軽く付け心地よく仕上げることも重要であるなど加工には非常に高い技術が必要なのです。
海外のアトリエの場合はプレスや鍛造の技術が高い加工工場がありますので、鍛造製法のプラチナジュエリーなどを探す場合は海外の一流ブランドの商品もオススメです。ただひたすら高額になるので見た目と品質が価格とのバランスが悪い商品は避けたほうがいいのではないでしょうか?
プラチナの品位を表す表記として、Pt999、Pt950, Pt900, Pt850 の表記が有ります。日本国内では、宝飾品として販売されるプラチナ(白金・合金)の品位に、上記のほか、Pt1000 もありましたが、2012年にPt999に変更となり現在は4つの金称品位の表示となっています。
社団法人日本ジュエリー協会では、プラチナジュエリーと呼称できるのは、Pt850 以上とさだめていて、さらには貴金属の呼び方としてその素材中50%以上を占める金属名称を呼び名の先頭に持ってこないといけないというルールがあります。ですのでプラチナ配合の18金ホワイトゴールドをプラチナゴールドとは一般的には呼びません。同様に以前シルバー925に対してプラチナ2%程度の配合で「プラチナシルバー」なんて呼んでいたメーカーがありましたがこれも表記としては間違いです。
ジュエリー協会のHP参照
http://www.four-cs.com/information.htm
ですので100%ではないプラチナ製品に100%であるかのような表現や、プラチナ配合のK18ゴールドを「プラチナなんとか」と呼んだりは間違いです。
このプラチナ1000についてはこれまでも様々な意見がありましたが今回999に落ち着いたのはとても良いことなのではないかと思います。金の延べ棒でも999もしくは99.99ですので当たり前なんですがね〜!?
ちなみにプラチナ族と言われる金属は6種類でその全てが希少なレアメタルです。白金族元素:ptプラチナ・pdパラジウム・rhロジウム・ruルテニウム・irイリジウム・osオスミウムの6種類
この6種類は主にプラチナジュエリーの割金(わりがね)に使われることが多くこの6種類の組み合えわせの場合アレルギーの心配や経時変化の心配はほとんどありません。
結婚指輪をお選びになる際は経時変化しないプラチナや金の品物をお選びになることをおすすめいたします。
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